ミステリを読む 専門書を語るブログ

「ほしいつ」です。専門書ときどき一般書の編集者で年間4~6冊出版しています。しかしここは海外ミステリが中心のブログです。

『生ける屍の結末――「黒子のバスケ」脅迫事件の全真相』渡邊博史,創出版,2014

 『黒子のバスケ』脅迫事件の犯人の手記。さまざまな意味で興味深い内容となっています。 構成は大きく3つに分けられており、1章が事件の概要で、どのようにして犯行を行ったのかを詳細に語っています。2章が「裁判で明らかにかったこと」として、なぜこのような犯行を行ったか、自らの生い立ちから、心理的な自己分析を行っています。この自己分析が秀逸です。めちゃくちゃ面白く、なるほどと唸らせます。

生ける屍の結末――「黒子のバスケ」脅迫事件の全真相

生ける屍の結末――「黒子のバスケ」脅迫事件の全真相