「デビュー作にして前代未聞の3冠! 『このミステリーがすごい!2018年版』第1位、『週刊文春』ミステリーベスト第1位、『2018本格ミステリ・ベスト10』第1位」という評価にして、何十万部も売れているベストセラー、そして、ラジオで東京創元社の編集者さんが「売れている理由はわからないけど、今の時代の『十角館』みたいな位置づけなのかなあ、と社内で話している」というようなことを話していて、それで興味をもちました。また先に読んだカミさんの感想を聞くと「…………」と言葉少なになってしまったのもあります。アマゾンの評価もバラバラですしね。
というわけで読んだのですが、途中までさまざまなトリックや犯人像を推理していたのですが、まったく当たらず。まさか、このようなトリックーー例えばエレベーターの中の殺人のトリックなどは当たりませんでした。犯人のなぜ、この時に殺人を行ったかという設定は上手いと思いました。
また最初やラストシーンの意味が分からなかったのは、集中して読めなかったためでしょう。しかし、作者の「今まで読んだことのないミステリ」を提示するというのは、果たせてるような気がします。というわけで、☆☆☆★というところです。
- 作者: 今村昌弘
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2017/10/12
- メディア: 単行本
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