ミステリを読む 専門書を語るブログ

「ほしいつ」です。専門書ときどき一般書の編集者で年間4~6冊出版しています。しかしここは海外ミステリが中心のブログです。

『学校へ行けなかった私が「あの花」「ここさけ」を書くまで』岡田麿里,文藝春秋,2017

 アニメの脚本家・岡田磨里氏の自伝。不登校の時代から脚本家になるまでの軌跡を記しています。私としては、脚本家になるための一例として、または岡田氏の脚本のもとになるものとして、非常に面白く読めました。

 アニメだけではなく、脚本ありきではなく、監督などのアニメ関係者、スポンサー、原作ありの時はそのファンなどの要望を受け入れて取捨選択して一つの「魅力あるアニメのひな型」を作り上げることが要望されていることであり、それに対処するには非常にストレスがかかる仕事であることがわかります。