ミステリを読む 専門書を語るブログ

「ほしいつ」です。専門書ときどき一般書の編集者で年間4~6冊出版しています。しかしここは海外ミステリが中心のブログです。

エッセイ

『アマゾンの料理人―世界一の“美味しい”を探して僕が行き着いた場所』太田哲雄、講談社、2018

先日、「激レアさんを連れてきた。」で放送された料理人の自伝的エッセイ集。内容的には「激レアさん」というよりも「クレージージャーニー」に近いけど、著者が非常に楽天的で、普通の人なら苦労としてじくじく記せるところをさらっと「こんなことがあった…

『学校へ行けなかった私が「あの花」「ここさけ」を書くまで』岡田麿里,文藝春秋,2017

アニメの脚本家・岡田磨里氏の自伝。不登校の時代から脚本家になるまでの軌跡を記しています。私としては、脚本家になるための一例として、または岡田氏の脚本のもとになるものとして、非常に面白く読めました。 アニメだけではなく、脚本ありきではなく、監…

『二階の住人とその時代―転形期のサブカルチャー私史』大塚英志,星海社新書,2016

大塚英志氏が漫画家を目指しつつ、徳間書店のマンガ雑誌の編集者のアルバイトに誘われ、2年間ぐらい働いていたときの、『アニメージュ』を中心にどのようにオタクの「評論」文化が作り出されてきたかを自身の経験や見聞きしたことを交えて語ったもの。あの時…

『赤めだか』立川談春,扶桑社文庫,2008,2015

立川談春氏の自らの入門から真打ちまでの修業時代についてのエッセイ集。とにかく語り口がうまく、するする読むことができる。すぐれた作品がそうであるように、エッセイ、青春小説、業界小説、師匠と弟子の小説など、さまざまな視点で読むことができる。タ…

『我が名は青春のエッセイドラゴン!』大槻ケンヂ,角川文庫,2001,2004(○)

我が名は青春のエッセイドラゴン! (角川文庫)作者: 大槻ケンヂ出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2004/12メディア: 文庫 クリック: 5回この商品を含むブログ (49件) を見る面白いです。何ですかねえ。文章の芸人って感じですよね。大したことがないネタでも…

『気まぐれ古書店紀行』岡崎武志(○)

気まぐれ古書店紀行作者: 岡崎武志出版社/メーカー: 工作舎発売日: 2006/02メディア: 単行本 クリック: 11回この商品を含むブログ (56件) を見る1998年から2005年まで月一回連載された古書店紀行。こういう旅物は好きですね。私も中坊の頃より古本小僧ですか…

『他人と深く関わらずに生きるには』(△)

他人と深く関わらずに生きるには (新潮文庫)作者: 池田清彦出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2006/04/25メディア: 文庫 クリック: 40回この商品を含むブログ (54件) を見る書店でのジャケ買いです。いやジャケ買いというよりも題名買いですかね。とにかく,私…