ミステリを読む 専門書を語るブログ

「ほしいつ」です。専門書ときどき一般書の編集者で年間4~6冊出版しています。しかしここは海外ミステリが中心のブログです。

2011-11-01から1ヶ月間の記事一覧

『二流小説家』デイヴィッド・ゴードン, 青木千鶴訳,早川書房,2010→2011

表4の本書紹介文には、「ポケミスの新時代を担う技巧派作家の登場! アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀新人賞候補作」とありますが、同じポケミスの『記者魂』にかっさられてしまいましたね。でも、これはいいよ。本当に。私の好み。デイヴィッド・ハンドラー…

『出版大崩壊――電子書籍の罠』山田順、文藝春秋、2011

オビの表4が「既存メディアの幻想を打ち砕く!」で編集担当者の趣味がわかりそうなのが楽しい。タイトル通り、これまでの出版システムが崩壊するであろうというもの。電子書籍も日本では厳しいのではという著者の考えで、うなずくところ多しです。音楽でも映…