2013-04-01から1ヶ月間の記事一覧
P・D・ジェイムズの第2作目の作品。以前読んだ『わが職業は死』http://d.hatena.ne.jp/hoshi-itsu/20110822 では厳しいことを書いていますが、時を経るごとに、「あんなご都合主義の複雑なミステリはなかったなあ」とやけに面白い記憶だけが残ってきたので、…
多く出回っている編集者の仕事についてのエッセイは、どのように企画があがってきたかを記すものが大半ですが、本書は元新潮社の文芸をメインとした編集者が原稿を受け取ってから書籍にするまでを記したものです。「すべては判型から出発する」「頁はどこか…
私にとっては、久しぶりの事件物のノンフィクションです。本書は、表4の紹介文に『執念の取材を続けた記者がたどり着いた意外な事件の深層、記者の闇とは』の後に続く、『「記者の教科書」と絶賛された、事件ノンフィクションの金字塔!』という二つの視点か…
どこかは失念してしまいましたが書評で興味をもって手にとりました。イオニアの自然哲学から始まるギリシア哲学の起源を示したもので、なぜソクラテスの思想によって一つの完成をみせるのか、論理的に示しています。といっても、私の哲学の歴史の知識は大学…
クックの第24作目の作品。実は私はクックの筆致が苦手です。描写が薄ぼんやりしていて雑踏の中を歩いているかのように感じます。それでも手に取ってしまうのは、一瞬風景がグルリと回転する瞬間を見せてくれることがあるからです。本書もそうならばよいので…