2010-08-01から1ヶ月間の記事一覧
私立探偵ジョン・タナー・シリーズ第8作目の作品。前作が、謎解きが凝っていて評価が高かった『匿名原稿』。本書も読み終えてみると、ハードボイルド小説というよりも私立探偵小説の要素と謎解きミステリの要素が上手く複合しており、なかなかのお勧めです…
モース主任警部シリーズ第6作めの作品。ちなみにタイトルの意味はよく分かりません。おそらくは出典があるのではないかと思いますが。 河から上がった死体は四肢どころか首まで切断されていた。死体がもっていた業の半分しか読むことができない手紙から、殺…
本作は傑作だと思います。しかし、他の人に勧められるかというと、なかなかできる作品ではありません。というのは、本作は三人称で説明されているものの、そのテレビカメラのように視点が次々に移動し、それをあまり意識せずに読んでいると、「えっ、ここは…
森氏の小説家としての方法論と小説家をとりまく出版ビジネスについて書かれたエッセイ集。刺激的ではあるけれど、森氏だからこそだよなあ、森氏しか当てはまらないと嘆息すること多い。森氏は小説を発表する際に、1作目よりも2作目、3作目のほうが面白く…
こころが疲れてしまい、それを癒すため、端正な短編推理劇を毎日就寝前に一編ずつ読みました。トリックとして一人二役ネタが多く使われています。それでも、短編なので、疑う時間がもてず結構騙されてしまいます。 収録作は以下の14編。「〈西部の星〉盗難事…