ミステリを読む 専門書を語るブログ

「ほしいつ」です。専門書ときどき一般書の編集者で年間4~6冊出版しています。しかしここは海外ミステリが中心のブログです。

2016-05-01から1ヶ月間の記事一覧

『アオイホノオ 15』島本和彦,少年サンデーコミックススペシャル,2016

うーん,面白い。新谷かおる先生の編集者の詰め方は,比較的後期の作品の編集者から,週のほとんどを編集部で詰めていたと聞いたことがあります。この連載は『ファントム無頼』か『ふたり鷹』の初期だと思うんですが,その頃から,こんなに苦労していたんで…

『「宇宙戦艦ヤマト」をつくった男―西崎義展の狂気』牧村康正,山田哲久,講談社,2015

昨年,評判が高かった『ヤマト』のプロデューサーの西崎義展の生涯を述べられたノンフィクション。 いやー,久しぶりですね,いわゆる「怪物」の伝記ですね。「怪物」とは正確に何といったらよいかわからないのですが,大いなることを行うためには,犯罪を含…

「特集=出版社を作ろう!」『本の雑誌394号』2016/03/『一度は読んでほしい 小さな出版社のおもしろい本』 (男の隠れ家教養シリーズ),三栄書房,2014

『本の雑誌』の 「出版社を作ろう!」という特集には,とても心惹かれましたねえ。僕は昔,社員3名の小さな出版社に勤めていて,また,ぼんやりですが会社を辞めることを考えているので。しかし,出版社を作ることまでは考えていなかったですけど。 数年前に…

『少年の名はジルベール』竹宮惠子,小学館,2016

竹宮惠子氏の東京上京から『風と木の詩』の連載まで綴ったエッセイ集。 最初は書き下ろしかと思っていたけれど、奥付前のクレジットをみると語り下ろしらしいですね。オーケンの『サブカルで食う』も語り下ろしでしたが、このように自らの手札を披露するエッ…