ミステリを読む 専門書を語るブログ

「ほしいつ」です。専門書ときどき一般書の編集者で年間4~6冊出版しています。しかしここは海外ミステリが中心のブログです。

2010-11-01から1ヶ月間の記事一覧

『銀河英雄伝説〈7〉怒涛篇』『銀河英雄伝説(8)乱離篇』

■『銀河英雄伝説〈7〉怒涛篇』田中芳樹,東京創元社,2008 ■『銀河英雄伝説(8)乱離篇』田中芳樹,東京創元社,2008 先週から6巻・7巻・8巻を連続読み。まったく展開を知らなかったので、8巻のあのシーンには驚きました。まさか……という感じ。きちんと読ん…

『銀河英雄伝説〈6〉飛翔篇』田中芳樹,東京創元社,1985→2007

本巻は、新銀河帝国の成立によりラインハルトはローエングラム王朝の初代皇帝となったところから始まったわけですが、地球教団のテロ行為、ヤンに対する監視人の暴走、首都の移転などが動き、大きな戦いになる予感を示唆するところです。銀河英雄伝説〈6〉飛…

『まんが学特講――目からウロコの戦後まんが史』みなもと太郎, 大塚英志,角川学芸出版,2010

みたもと太郎氏を講師として、大塚英志氏が聞き役として、大塚氏が抱いていた「トキワ荘史観」とは異なるマンガ史観を解説したもの。私も大塚氏と同じような考えをもっていましたが、本書の貸本劇画から連なるマンガ史観によって、頭の隅っこにぐにゅぐにゅ…

『告白』湊かなえ,双葉社,2008→2010

ミステリとしての評価も高く本屋大賞も受賞したベストセラー。中島監督によるインタビュー形式の解説も面白く、映画も見たくなりました。とにかくリーダビリティが高く、『魔性の殺人』『この町の誰かが』に匹敵するぐらいでした。ミステリと言うよりもリド…

『密室殺人ゲーム王手飛車取り』歌野晶午,講談社,2007→2010

その5名はネット上で知り合っただけで、お互いの顔も声も本名も知らない。彼らは実際に殺人を犯し、連続殺人、アリバイなどの謎を提示し、他のメンバーがその真相を推理しあうという「殺人ゲーム」を始めた。 中途で解説されているように、犯人が分かってい…