ミステリを読む 専門書を語るブログ

「ほしいつ」です。専門書ときどき一般書の編集者で年間4~6冊出版しています。しかしここは海外ミステリが中心のブログです。

2010-04-01から1ヶ月間の記事一覧

『鋼の錬金術師 25巻』『GIANT KILLING 14巻』『おおきく振りかぶって 14巻』

■『鋼の錬金術師 25巻』荒川弘,スクウェア・エニックス,2010/04 相変わらずの迫力、テンションの高さ。解ける謎、深まる謎が並行して流れる物語には、目を離すことができません。アニメも面白いしね。鋼の錬金術師 25 (ガンガンコミックス)作者: 荒川弘出…

『これが「演出」なのだっ――天才アニメ監督のノウハウ』大地丙太郎,講談社,2009/08

アニメ監督大地氏によるアニメ監督、演出論。まあ、「論」というほどではないけれど。最近、アニメを見るようになって、監督・脚本・演出・絵コンテ・作画監督などの役割がどのようになっているのか、それを知りたくて手にとりました。実際、大地監督作品は…

『神のみぞ知るセカイ 8巻』若木民喜,小学館,2010/04

予想されていたこととはいえアニメ化はおめでたいですね。いずれは、桂馬が現実否定のが原因というのでしたら、何故アニメやマンガではなくゲームに夢中になってしまうのか、説明してほしいです。というのは、私にゲーム属性がまったくないからなのですが。…

たまには仕事のことなど

先月末から今月初旬にかけて、半年ぶりに書籍3タイトルを編集・発行しました。私の場合、どの書籍でも発行するまでは、編集作業をしながら「これは売れるかも」「これは売れないかも」と自信と不安がゆらゆら揺れまくりなのですが、そのなかの2タイトルは…

『殴られたブロンド』E・S・ガードナー, 砧一郎訳,早川書房,1944→1988

弁護士ペリイ・メイスン・シリーズ全82作中25冊目の作品。 カバーの紹介欄に「シリーズ中でも群を抜いて劇的な展開を見せる代表的傑作」と書かれているためか売れたようですね。ガードナーの作品は新刊書店には売っていないので、私はブックオフなどの古本屋…

『本のお口よごしですが』出久根達郎,講談社文庫,1994

ご存じ古本屋主人の名エッセイ集。少し軽いエッセイを読みたいと手にとったのですが、うーん、100以上ある単文がそれぞれ軽そうに見えて渋みのあるエピソードで読み飛ばすことができず、時間がかかってしまいました。 そのなかの「予言」というタイトルの寺…

『3月のライオン 4巻』羽海野チカ,白泉社,2010/04

零くんが二階堂が所属する研究会に参加し、そのトップであるA級棋士の島田さんがタイトル戦に挑戦します。零くんと二階堂は胃腸が弱い島田さんをサポートするのですが……。棋士の世界の厳しさをエピソードを重ねて伝わってきます。どきどきエピソードで終わる…

『とらドラ・スピンオフ! 3 俺の弁当を見てくれ』竹宮ゆゆこ,アスキー・メディアワークス,2010/04

『とらドラ!』の番外編短編集の3冊目。もうこれで終わりですかあ。あまりにも久しぶりの『とらドラ!』で最初は文体に慣れなかったのですが、一旦のめり込めば、面白さ全開でした。個人的には、能登×木原の「ラーメン食いたい透明人間」にやられちまったな…

『心の仕組み――人間関係にどう関わるか〈上〉』スティーブン・ピンカー, 椋田直子訳, NHKブックス,1997→2003

著者のピンカー氏は新聞などの書評の紹介記事から、ウィキペディアで検索したこともあり、以前から気になっていました。とくに脳科学のある禁忌について語っているところが。そのためか、あまり日本では信用されていませんが。 『心の仕組み』は上・中・下巻…

『殺人者の顔』ヘニング・マンケル, 柳沢由実子訳,東京創元社,1991→2001

『タンゴステップ』で作者が気になった。警察小説クルト・ヴァランダー・シリーズを第一作から読むつもり。シリーズが完結しているおり、また文庫なので、おそらく10年後には手に入れることが難しくなっているだろう。今のうちに集めておく方がよいだろう。 …

「ワン・ゼロ」漫画家・佐藤史生さん死去

佐藤史生さんの訃報記事を仕事中に見て、思わず動揺してしまいました。考えてみれば、そのような年齢ではあるのですが、現在は休んでいるだけで、この才能あふれるマンガ家は、数年に一冊ぐらいは読むことができる現役のマンガ家だと思いこんでいたからです…

いまさらのお話

『中央公論』が2010年1月号より小説の連載が始まっていた。こういうオピニオン誌に必要なのかなと思う。これは、団塊世代以上のみを読者対象として考えるという意味なのかな? まあ、いいんだけど、もっと若い人を対象にしたオピニオン誌が欲しいな。 『本…

『ピアノの森 17巻』一色まこと,講談社,2010

相変わらず面白いけど、マンネリしている感じもする。雨宮のラスボスは父親ですか。うーん、どのように乗り越えさせるのでしょう。カイのラスボスはナンなのでしょう? 「手」ではないよね。ピアノの森(17) (モーニングKC)作者: 一色まこと出版社/メーカー: …