ミステリを読む 専門書を語るブログ

「ほしいつ」です。専門書ときどき一般書の編集者で年間4~6冊出版しています。しかしここは海外ミステリが中心のブログです。

2013-08-01から1ヶ月間の記事一覧

『冬のフロスト』R・D・ウィングフィールド, 芹澤恵訳,創元推理文庫,1999,2013

仕事が忙しく小説もあまり読む気力がなく1日30頁と決めて2週間かかってようやく読み終えることができました。午前中は自宅でゲラのチェック,昼からは出社し諸処の作業と連絡をして,夜は「半澤直樹」に興奮し「有頂天家族」に泣かされ(本当に久しぶりにア…

『家蝿とカナリア』ヘレン・マクロイ, 深町真理子訳,創元推理文庫,1942,2002

6月初旬から仕事が立て込んできて小説を読む時間が取れなくなってきました。読んでも通勤時間の20分ぐらいで疲れて寝てしまうこともしばしば。そのため薄い短編集を読みたいのですが、どの出版社でも短編集だと分厚くしてしまいます。数多く収録したいのは分…

『ドラゴンの歯』エラリー・クイーン, 宇野利泰訳,創元推理文庫,1939,1965

謎解きミステリを読みたい気分になって手に取った一冊。クイーンは国名シリーズのすべてを読んでいないのですが、それがどれだか分からなくなってしまいました。本書は、『災厄の町』の前作でクイーン中期の作品。ボー・ランメルというクイーン警視の友人の…