ミステリを読む 専門書を語るブログ

「ほしいつ」です。専門書ときどき一般書の編集者で年間4~6冊出版しています。しかしここは海外ミステリが中心のブログです。

2022-07-01から1ヶ月間の記事一覧

ヘニング・マンケル,柳沢由実子(訳)『 五番目の女』創元推理文庫,1996,2010

ヘニング・マンケルのヴァランダー警部シリーズの第6作目の作品。とにかく読むのに時間がかかりました。年齢を重ねたうえに,消化すべきコンテンツが多くなった現在,このような長大な小説を読む時間は,ますます少なくなります。同じ時間を消費するなら映像…

『六人の嘘つきな大学生』浅倉秋成,KADOKAWA,2021ーーオリジナリティあふれる小説

昨年のミステリベストランキングで上位にきていたミステリ。友人が一気に読んでいたので借りました。 ある大手の有名なIT企業の新卒の最終面接に6名の大学生が残った。そこで集団ディスカッションをして内定にふさわしい人に投票して,その投票数が多かった…