ミステリを読む 専門書を語るブログ

「ほしいつ」です。専門書ときどき一般書の編集者で年間4~6冊出版しています。しかしここは海外ミステリが中心のブログです。

2011-10-01から1ヶ月間の記事一覧

『こころの科学156号 特別企画=うその心理学』松本俊彦編、日本評論社、2011/02

本書は、「病名のうそ」「病気喧伝」「精神鑑定とうそ」「嘘つきとサイコパス」「発達障害とうそをつく能力」「解離とうそ」「薬物依存症とうそ」「自殺未遂者とうそ」「ギャンブラーはうそつきか?」「ホームレス者のうそ」「性的マイノリティとうそ」「性…

『ブラッド・ブラザー』ジャック・カーリイ, 三角和代訳,文藝春秋,2008→2011

謎解きミステリ作家として評判の高いジャック・カーリイの第4作目の新作。評判にかられて読んだのだけど、うーん、イマイチわからなかった。そんなに素晴らしい作品なのでしょうか? 普通のレベルのミステリだと思うのだけど……。☆☆☆★というところです。やは…

『嘘から出た死体』A・A・フェア, 田中小実昌訳、早川書房、1952→1961

私立探偵のバーサ・クール&ドナルド・ラム・シリーズの第13作目の作品。比較的中期のようです。ポケミスのみで文庫から出版されていません。 ある銀行家の息子が自らのアリバイのために、モテルに一緒に泊まった二人の女を捜してしてほしいという依頼があっ…