ミステリを読む 専門書を語るブログ

「ほしいつ」です。専門書ときどき一般書の編集者で年間4~6冊出版しています。しかしここは海外ミステリが中心のブログです。

2008-07-01から1ヶ月間の記事一覧

 気を付けなくては…

あるブログで海老沢泰久氏の『Number』に掲載されていたサッカーのエッセイについて、ひどい内容だと紹介していました。まあ、その内容については同意なんですけど、そのスタンスは海老沢氏のエッセイと同様ひどいものでした。海老沢氏に同意できないと書け…

 『メグレと幽霊』ジョルジュ・シムノン、佐宗鈴夫訳、河出書房新社、1963→1982(○)

メグレと幽霊 (1982年) (メグレ警視シリーズ)作者: ジョルジュシムノン,Georges Simenon,佐宗鈴夫出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 1982/12メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る メグレ警部シリーズ62作目。全75作ですから比較的後期の作…

 『誰か ----Somebody』宮部みゆき、文藝春秋、2007(○+)

誰か―Somebody (文春文庫)作者: 宮部みゆき出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2007/12/06メディア: 文庫購入: 7人 クリック: 33回この商品を含むブログ (147件) を見る 宮部みゆき氏の現代物。解説で杉江松恋氏がサムスン物に例えていたので手にとりました。…

 『崖の上のポニョ』感想

ある映画批評のサイトで、期待はずれと書かれていたけど、その内容をみると、どうも内容を誤解しているだけで、むしろ良い映画なのかなと思って、池袋のレイトショーに行ってきました。 それで、結論だけいうと、一回だけ見て傑作、名作とは断言できないけど…

 『ゲド戦記』感想

映画の「ゲド戦記」を見た。悪くはない映画ではないか。登場人物がみな背筋が伸びているところが、そうじゃないんじゃないかなと違和感を感じたが、大監督の息子である監督が、偉大なる父を殺した青年が自らの影に追われるという設定に共感したのは、よく分…

 『私という名の変奏曲』連城三紀彦、角川春樹事務所、1999(◎)

私という名の変奏曲 (ハルキ文庫)作者: 連城三紀彦出版社/メーカー: 角川春樹事務所発売日: 1999/01メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 1回この商品を含むブログ (5件) を見る 連城三紀彦氏の長篇ミステリ。初出は1986年発行。恐ろしくも凝りに凝ったシチュ…

 『涼宮ハルヒの憤慨』谷川流、角川書店、2006(○)

涼宮ハルヒの憤慨 (角川スニーカー文庫)作者: 谷川流,いとうのいぢ出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2006/04/28メディア: 文庫購入: 11人 クリック: 78回この商品を含むブログ (615件) を見る 涼宮ハルヒシリーズの第8作。中編2編「編集長★一直線」「ワン…

 『シャドウ』道尾秀介、東京創元社、2006(◎)

シャドウ (ミステリ・フロンティア)作者: 道尾秀介出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2006/09/30メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 38回この商品を含むブログ (161件) を見る まんまと作者のミスディレクションにやられてしまいました。うーん、この犯…