ミステリを読む 専門書を語るブログ

「ほしいつ」です。専門書ときどき一般書の編集者で年間4~6冊出版しています。しかしここは海外ミステリが中心のブログです。

2018-05-01から1ヶ月間の記事一覧

『学校へ行けなかった私が「あの花」「ここさけ」を書くまで』岡田麿里,文藝春秋,2017

アニメの脚本家・岡田磨里氏の自伝。不登校の時代から脚本家になるまでの軌跡を記しています。私としては、脚本家になるための一例として、または岡田氏の脚本のもとになるものとして、非常に面白く読めました。 アニメだけではなく、脚本ありきではなく、監…

『ルポ 消えた子どもたちー虐待・監禁の深層に迫る』NHKスペシャル「消えた子どもたち」取材班,NHK出版新書,2015

現代社会において「消える」というのはどういうことか、がわかります。映画の『誰も知らない』を想像していましたが、本書では主に自宅監禁されていた子どもたちのことをルポしています。どのような事例があるのか、件数はどのくらいなのかを示し、NHKのテレ…

『屍人荘の殺人』今村昌弘,東京創元社,2017ーー今まで読んだことのないミステリ

「デビュー作にして前代未聞の3冠! 『このミステリーがすごい!2018年版』第1位、『週刊文春』ミステリーベスト第1位、『2018本格ミステリ・ベスト10』第1位」という評価にして、何十万部も売れているベストセラー、そして、ラジオで東京創元社の編集者さ…