本作は第71回江戸川乱歩賞受賞作ということで評判になった作品で、ユーモアミステリあるいはコミックミステリ。古いところで言ってしまえば赤川次郎を、新しいところをいえば、主人公が鳥井という名前だったので『100万の命の上に俺は立っている』やテイストから『マイホームヒーロー』を思い起こさせます。
凄腕の営業のプロが偶然、殺し屋による殺し屋の現場に居合わせて殺されそうになったところを、殺し屋の営業を営業することで金を稼ぐというストーリー。このあたり『ファントム無頼』の神田だけでファントムを乗っていたものの栗原が無理やりナビを引き受けて神田を納得させるエピソードを思い出します。
コンゲーム風のストーリー展開で、テンポが速くて、どんでん返しもあって読みやすいのですが、キャラの区別がつかず、もっと書き込みがあったもよいのではと思うのですが、作者は枚数の少ない江戸川乱歩賞だから狙ってはいなんでしょうね。
乱歩賞は、ある程度のレベルが担保されていることと新しい要素が何らかが求められてるのかなと思うのですが、今の流行りの要素が含まれているような気がします。というわけで、☆☆☆★(3.5)といったところです。







