ミステリを読む 専門書を語るブログ

「ほしいつ」です。専門書ときどき一般書の編集者で年間4~6冊出版しています。しかしここは海外ミステリが中心のブログです。

2010-01-01から1ヶ月間の記事一覧

『銀河英雄伝説〈4〉策謀篇』田中芳樹,東京創元社,1984→2007

銀河帝国からフェザーンに亡命した貴族のランズベルク伯とシューマッハは、帝国首都オーディンに潜入した。要人――7歳の皇帝を誘拐するのではないかと推理するラインハルト。それを密告してきたのはフェザーンの自治政府そのものであった。そのようなことを…

『GIANT KILLING 13巻』『神のみぞ知るセカイ 7巻』『バクマン。 6巻』

最近購入した新刊マンガ。他にもあるけれど、それらは後日に。■『GIANT KILLING 13巻』ツジトモ,講談社,2010 比較的ゆったりした展開にもかかわらず、一つひとつのエピソードを十分に消化しきれないうちに、次のエピソードに移っているところが気になる。…

『相棒 Season 8』「第12話 SPY」

最近の低調さ、私自身の忙しさからハードディスクに入れっぱなしだったのですが、それを片づける意味で連続の視聴です。今日も放送されていたし…。 青山という女が神社で絞殺されて発見された。青山の携帯電話の最後の履歴が神戸だったことから神戸が任意同…

『相棒 Season 8』「第11話 願い」

青空警察署の受付をしていた特命係の二人は、電池式の古い盗聴器が仕掛けられたという訴えを聞く。その住所は1994年に田島遙という少女が失踪した事件が起こった家だったことを思い出した右京は盗聴器が仕掛けられていたという事実から興味をもって迷宮入り…

『銀河英雄伝説〈3〉雌伏篇』田中芳樹,東京創元社,1984→2007

帝国宰相でもある22歳のラインハルトは、内政の整備を行い、貴族の特権を廃止し民衆に解放し支持を得た。そして、同盟軍の知将ヤン・ウェンリーがいる難攻不落のイゼルローン要塞に対して、“禿鷹の城”(ガイエスブルク)要塞にワープエンジンを取り付け移動…

iPhoneの購入

今年になって更新が減りました。その理由は、正月明けにiPhoneを購入したことで電車の中での読書量が減ったためと長引いている風邪のためです。風邪は重いものではないのですが、なるべく早めに床につこうと心掛けています。 しかし、これまで、ケータイ電話…

ロバート・B・パーカー氏が死去

下記の記事によると、ロバート・B・パーカー氏が亡くなられた。残念であるが、77歳ならば若くもなく、よかったのではないか。 http://jp.reuters.com/article/entertainmentNews/idJPJAPAN-13424820100120 以前も書いたと思うけど、パーカー氏の作品のなかで…

『相棒 Season 8』「第10話 特命係、西へ!死体が握っていた数字と、消えた幻の茶器の謎…」

高村と言う男が、1547など番号が羅列している破れた紙切れを持って、歩道橋から転落死をした。窃盗犯による強盗殺人として捜査された。右京好みの事件だとして特命係が捜査を始めた。右京は紙切れから、高村は歴史好きで千利休に詳しいのではないか、それが…

『思い出を切りぬくとき』萩尾望都,河出書房新社,1998→2009

萩尾望都氏のたった1つのエッセイ集。先日、私が知っている中で、もっとも文芸的に素晴らしい少女マンガって何だろうと考えていんですけど、結局選んだのが、『トーマの心臓』と『日出処の天子』と『風と木の詩』の3つ。このエッセイでは、その『トーマ』…

『十日間の不思議』エラリイ・クイーン, 青田勝訳,早川書房,1948→1976

犯罪研究家エラリー・クイーン・シリーズ全33作中18番目の作品。『ローマ帽子の謎』が1929年の作品ですから、それから19年経っていますので、中期の作品ですね。 ハワードという男が、自分の記憶喪失の発作中に何をするかわからないことについて恐怖心をもっ…