ノックスの評判のよいノン・シリーズということで手に取ったけど、結論をいえば、まあ後悔。地の分がなく、インタビューとメールのみの本文が700頁近くあって、読んでも読んでも終わらない。
マンチェスター大学の女子大生ゾーイ・ノーランが失踪して、6年経過したあと、新人作家のイヴリンは関係者にインタビューを行い、その結果を本作家のノックスにメールで原稿を送って、それを原稿としたノンフィクションという体裁の小説。
インタビューだから登場人物がどのような「行動」を起こしているのかを把握するのに脳を切り替えなくてはならず、中途まで進んだところで、ようやく切り替わった感じで、またインタビューは無駄な描写が多く、どれがキーポイントかをつかむのに疲れる。また、すべての登場人物が信用できない語り手だけど、なにしろ長いから、どんどんスルーしてしまった。結局、真犯人は当てられず。というよりも、指摘されている犯人が本当に真犯人なのか?
というわけで、☆☆☆というところです。本作は僕とは相性が悪かったなあ。