ミステリを読む 専門書を語るブログ

「ほしいつ」です。専門書ときどき一般書の編集者で年間4~6冊出版しています。しかしここは海外ミステリが中心のブログです。

2014-01-01から1ヶ月間の記事一覧

『ポーカー・レッスン』ジェフリー・ディーヴァー, 池田真紀子訳,文春文庫,2013

ディーヴァーの『クリスマス・プレゼント』に続く第2短編集。「章と節」「通勤列車」「ウェストファーレンの指輪」「監視」「生まれついての悪人」「動機」「恐怖」「一事不再理」「トンネル・ガール」「ロカールの原理」「冷めてこそ美味」「コピーキャット…

『続・風の帰る場所―映画監督・宮崎駿はいかに始まり、いかに幕を引いたのか』宮崎駿,ロッキングオン,2013

雑誌『CUT』に掲載された渋谷陽一氏による宮崎駿氏へのインタビュー集。『崖の上のポニョ』『借りぐらしのアリエッティ』『コクリコ坂から』『風立ちぬ』が公開されるたびに行われたもので、毎回膨大な時間をかけたインタビューが残されています。 このよう…

『メグレと老婦人』ジョルジュ・シムノン, 日影丈吉訳,ハヤカワ・ミステリ文庫,1951,1976

メグレ警部を主役としたミステリシリーズの中期にあたる作品。本作のような作品を読むと、メグレ警部シリーズは謎解きミステリの魅力にあふれているとは思えないのです。例えば、ペリイ・メイスン・シリーズが、謎解きが第一義に評価されているわけではなか…

『1日で学び直す哲学――常識を打ち破る思考力をつける?』甲田純生,光文社新書,2013

購入きっかけは書店で見かけて、アマゾンの評価が良好であるのを確認してからです。 著者は広島国際大学所属で、晃洋書房やミネルヴァ書房など専門書出版社で複数の著作をもつ哲学者。編集者はそれらの著作を読んで、新書も書けるのではないかと判断したんで…