ミステリを読む 専門書を語るブログ

「ほしいつ」です。専門書ときどき一般書の編集者で年間4~6冊出版しています。しかしここは海外ミステリが中心のブログです。

2013-10-01から1ヶ月間の記事一覧

「劇場版 魔法少女まどかマギカ [新編] 叛逆の物語」2013

観てきました。面白かったですね。観客へのサービスがたっぷりで、上映時間が2時間あるのですが、まったく飽きることありませんでした。第2作としては完璧です。「今度は戦争だ!」というセオリーに乗っ取っていました。テレビ版を見て、もう一度同じような…

『イン・ザ・ブラッド』ジャック・カーリイ, 三角和代訳,文春文庫,2009,2013

ジャック・カーリイの精神病理・社会病理捜査班(PSIT)シリーズ第5作目の作品。私はカーリイの中で『百番目の男』をベストとするとともに、オールタイム的にも高く評価しています。未だに犯罪者の動機のユニークさ+理詰め的な高さでは『百番目』以上の作品…

『失踪日記2 アル中病棟』吾妻ひでお,イースト・プレス,2013

『失踪日記』の続編です。アルコール依存症によって入院してしまった日々を詳細に淡々と描いています。一つ一つのコマにリアルな表情、仕草、時間経過などがきちんと描かれているため情報量が多く、読み終えるのに時間がかかりました。患者は入院中は暇にし…

『白い僧院の殺人』カーター・ディクスン, 厚木淳訳,創元推理文庫,1934,1977

ヘンリー・メリヴェール卿のシリーズの第2作目の作品。処女作の『夜歩く』が1932年の作品ですから、カーの初期作といえます。カーの未読作は結構あり本棚に積ん読されているのですが、どれもが小さい活字であるため、なかなか手に取りにくくなっています。先…

「特集 ポケミス60周年記念号」『ミステリマガジン 2013年 11月号』2013

特集で71名にポケミスベスト3を挙げるアンケートを行い発表されています。口絵にそれらを集計した(らしい)ベスト10が並べられているのですが、その中で私が既読なのは5作品。しかしそれも文庫がほとんどで、ポケミスで読んだのは1作品のみでした。残り5作…