ミステリを読む 専門書を語るブログ

「ほしいつ」です。専門書ときどき一般書の編集者で年間4~6冊出版しています。しかしここは海外ミステリが中心のブログです。

2010-09-01から1ヶ月間の記事一覧

『勝つために戦え! 監督篇』押井守,徳間書店,2010

前作は読んでいないのですが、本書の続編が書店に新刊に並んでいて、少し読むとやけに面白いため、気軽に読めるインタビュー集として2冊を購入。押井氏がキャメロン、三池崇史、手塚治虫、ヴェンダース、北野武、ヒッチコックなどをテーマに映画監督論を語…

『さよならもいわずに』『志村貴子作品集 かわいい悪魔』

ここのところマンガばかりの感想ですね。活字も読んでいるんですけど。今読んでいるものは分厚いせいか時間がかかって、なかなか終わらないのです。■『さよならもいわずに』上野顕太郎,エンターブレイン,2010/07 新聞か何かの書評で挙げられていて頭に残っ…

『神のみぞ知るセカイ 10巻』『境界のRINNE 5巻』

■『神のみぞ知るセカイ 10巻』若木民喜,小学館,2010 この作品は何故か気になるんですよねえ。ストーリーが優れているか優れていないかを考える前に、それを超えたシンパシーめいたものをもってしまうというか……。桂馬という主人公の、まあエンタメなので極…

『バクマン。 9巻』『鋼の錬金術師 26巻』

■『バクマン。 9巻』小畑健, 大場つぐみ,集英社,2010/08 サイコーとシュージンはギャグマンガの新連載をついに勝ち取り、始めるのだが……。この作品は編集者を肯定的にとらえているのが面白いです。そういえば『サラリーマン金太郎』で出版社編ともいうべき…

『テレプシコーラ(舞姫) 第2部 4巻』『GIANT KILLING 16巻』『ピアノの森 18巻』

最近、購入したマンガ。メモ代わりに記しておくと後日便利なので。■『テレプシコーラ(舞姫) 第2部 4巻』山岸凉子,メディアファクトリー,2010/07 ローザンヌ・コンクール準決戦ですが、六花は風邪によって体調を崩し、1曲を踊ったところで危険を余儀なくさ…

『ゴールデンタイム 1』竹宮ゆゆこ,駒都えーじ,アスキー・メディアワークス,2010

待望の竹宮ゆゆこ氏の新作。つーか、オレ、どんだけ竹宮さんが好きなんだよ。発売日に購入して、読みかけのミステリを中断して、すぐに読み切ってしまうなんて。やっぱりねえ、竹宮さんの短所から長所まで、すべて許せちゃうんだよねえ。どうして、こう書き…

翻訳ミステリの苦境

『本の雑誌2010年9月号』の特集「たちあがれ、翻訳ミステリー」を読んだ。まず、飯田橋のミステリ専門店「深夜プラス1」の閉店のお知らせとその店長のインタビュー記事。私は学生時代よく深夜プラス1には行っていたので、少し淋しいとともに、あの小さな書…

『失踪者』折原一,文藝春秋,1998→2001

折原一氏は本当に久しぶり。『冤罪者』以来です。本作もとても10年以上前の作品とは思えないぐらい古びていません。折原作品は次々と復刊されるでしょうね。けど、本作は長かったので、それがちょっと辛かったですね……。 埼玉県の久喜市で起きた二人のOLと短…

『夏期限定トロピカルパフェ事件』米澤穂信,東京創元社,2006

いわゆる、小市民たるべく振る舞おうとする高校2年生の二人の男女を主人公にする小市民シリーズ第2作目の作品。第1作目を読んでいますが全くストーリーの記憶がありません。主人公二人の面影が頭に残っているだけです。本作品は、4本の連作短編の形をと…