ミステリを読む 専門書を語るブログ

「ほしいつ」です。専門書ときどき一般書の編集者で年間4~6冊出版しています。しかしここは海外ミステリが中心のブログです。

2012-08-01から1ヶ月間の記事一覧

「特集 華麗なる転職!?」『本の雑誌348号』2012

ちょっと古いけど、この号の特集の初っぱなが、「出版社求人広告徹底調査!」というもの。本の雑誌社のメンバーが鼎談をしているのですが、朝日新聞の毎週日曜日の求人広告は、現在でも常にチェックしている、と述べているのですが、これは私も同じで笑っち…

『泣き虫弱虫諸葛孔明 第参部』酒見賢一,文藝春秋,2012

酒見賢一氏の新作。第弐部では長すぎて退屈というようなことを書いた気がしますが、申し訳ありません。やはり酒見さんの作品は私の性に合うようで,新作が出されちゃったら読まざるを得ません。そして面白かったのでありました。 本作の第参部は、赤壁の戦い…

『小説講座 売れる作家の全技術――デビューだけで満足してはいけない』大沢在昌,角川書店,2012.

大沢在昌氏の小説の書き方講座。『小説 野性時代』に連載されていたものを再編集してまとめたもの。月に一回、12名のプロの作家志望者を集めて、テーマに合わせた短編小説の提出を課題にし、それにそって講義+作品講評をしています。 講演者が大沢氏ですの…

『サッカー代理人』ロベルト佃,日文新書,2011.

最高の始まり、最悪の終わりのオリンピック、そして本日のキリンチャレンジカップ・ベネズエラ戦、そしてJリーグと相変わらずサッカーは続いています。今年は浦和レッズがまったくストレスにならないので快適ですね。昨年まではイライラしていてスタジアムな…

『撃たれると痛い』パーネル・ホール, 田中一江訳,ハヤカワ・ミステリ文庫,1991→1995.

私立探偵スタンリー・ヘイスティングズ・シリーズ第7作目の作品。スタンリーはひかえめ探偵と呼ばれていますが、俳優を目指しているけれど売れないため、自分ができ時間が融通できる探偵という仕事をパートタイムで行っているという印象。 メリッサ・フォー…

『コフィン・ダンサー』ジェフリー・ディーヴァー, 池田真紀子訳,文春文庫,1998→2004.

ジェフリー・ディーヴァー全31作中第14作目の作品。リンカーン・ライム・シリーズ第2作目の作品。ディーヴァーは最初ハヤカワ文庫でリーガルサスペンス作家として少し評価されて、映画化とともに文春文庫に移動した作家で、改めて作品数を数えてみると、年1…