まだ200頁ぐらい読んだところ。それでも驚きがあり。『長いお別れ』では話が飛躍して飛んでいたところがつながっている感じ。『長いお別れ』が手元にないので較べてみたいです。村上春樹氏の訳者あとがきの「準古典小節としての『ロング・グッドバイ』」は非常に頷くところがありました。
■[追記(2007年03月14日)]朝日新聞記事
と昨日書いたところ,本日3月14日の朝日新聞で「村上春樹版「ロング・グッドバイ」 清水訳から半世紀(2007年03月14日)」という記事が掲載されていました。
http://www.asahi.com/culture/news_culture/TKY200703140003.html
ブックストア談品川駅店,三省堂本店,ジュンク堂池袋本店の新刊コーナーでメチャメチャ平積み展開していたので,相当初刷りを刷ったのだろうなと思ったら上記の記事では以下のとおり。そんなに印刷して売れるほどの作品なんですかねえ。
村上版の初刷りは10万部で、発売と同時に5万部の増刷が決まった。
また,村上春樹氏の解説で「ハードボイルド」という用語を用いてないのには気がつきませんでした。そういえばその通りですね。チャンドラーはハードボイルドというジャンルに,かなりきちんとこだわった作家だと思うのだから無視することはないと思うんですが。
また,『大いなる眠り』の新訳も楽しみ。