http://www.asahi.com/business/update/0109/TKY200801090298.html
草思社といえば,この記事のように,『声に出して読みたい日本語』『清貧の思想』『平気でうそをつく人たち』などのベストセラーを出版してきたほか,『銃・病原菌・鉄―1万3000年にわたる人類史の謎』『文明崩壊―滅亡と存続の命運を分けるもの』『愛はなぜ終わるのか―結婚・不倫・離婚の自然史』など,個性的な面白い出版を続けてきた出版社です。それが売り上げ不振による民事再生法適用申請ですから,結構衝撃のあるニュースです。
「同社によると、長引く出版不況で売り上げが低迷し、有利子負債が経営を圧迫」ということですから,いよいよ出版業界の不況も本物ですね。
しかし,書店からの返品が40%以上あるのですから,一般書籍だけを発行して経営していけること自体がもう厳しいのでしょう。ビジネスモデルとして成立しないわけです。マンガなり,雑誌なりがあったり,お金を出してくれたり買い取ってくれたりするバックグランドがある出版社しか生き残ることはできないでしょう。今後,ますますこのようなニュースが増えますね。
私が勤めているところも,昨年から急速に売上が落ちています…。