ミステリを読む 専門書を語るブログ

「ほしいつ」です。専門書ときどき一般書の編集者で年間4~6冊出版しています。しかしここは海外ミステリが中心のブログです。

『週刊東洋経済 2008年10月25日号』「特集 家族崩壊」

http://www.toyokeizai.net/shop/magazine/toyo/detail/BI/9c262e5c81efd57f6bb961065a94266f/

 書店にバックナンバーがあったので購入。発行時に買い忘れたもの。主に労働の側面から起こる家族崩壊について解説しています。

 4つの側面として、1.非正規雇用・貧困、2.長時間労働・過労死、3.女性の苦悩・少子化、4.世帯の孤立化をあげて、「『家族崩壊』の元凶は歪んだ労働市場」とし、家族の細分化で貧困問題が深刻化している、長期間労働、少子化非正規雇用、貧困、介護…問題はすべてつながっている、としています。

 そのうえでテーマは、(1)忍び寄る下流家族の拡大、(2)押し潰される中流家族、(3)家族の絆が壊れるときの3つ。

 うーん…難しい問題です。基本的に家族崩壊というのはしょうがないと思っています。それを補完する新たな価値観が必要なのでしょう。