ミステリを読む 専門書を語るブログ

「ほしいつ」です。専門書ときどき一般書の編集者で年間4~6冊出版しています。しかしここは海外ミステリが中心のブログです。

 『メアリー‐ケイト』 ドゥエインス・ウィアジンスキー, 公手成幸訳、早川書房、2006→2008

 一言でいうのならば、ノンストップ・アメリカン・コミック・ミステリ。それが、成功しているか、成功していないか微妙なところ。

 空港のバーで隣に座った若いブロンドの女が、「あなたのドリンクに毒をもったわ」といきなり告げられたジャック。その毒でまもなくひどい嘔吐の症状を起こし、さらに10時間後には死んでしまうという。解毒剤を手に入れるためにジャックは…。

 タイムリミット・サスペンスなのはいいけれど、描写がきちんとしていないためか、あるいはキャラが立っていないためか、どうも乗り切れませんでした。それでも、一定レベルは愉しめさせてくれるので、☆☆☆といったところ。

メアリー‐ケイト (ハヤカワ・ミステリ文庫)

メアリー‐ケイト (ハヤカワ・ミステリ文庫)