ミステリを読む 専門書を語るブログ

「ほしいつ」です。専門書ときどき一般書の編集者で年間4~6冊出版しています。しかしここは海外ミステリが中心のブログです。

『サッカー代理人』ロベルト佃,日文新書,2011.

 最高の始まり、最悪の終わりのオリンピック、そして本日のキリンチャレンジカップベネズエラ戦、そしてJリーグと相変わらずサッカーは続いています。今年は浦和レッズがまったくストレスにならないので快適ですね。昨年まではイライラしていてスタジアムなんて行きたいと思いませんでした。きちんとディフェンスを固めて我慢しているゲームを見ると感動すらしてしまいます。

 さて、本書はサッカー代理人について書かれたエッセイ集。著者はアルゼンチン生まれの日系三世で6カ国語を駆使する。中村俊輔長谷部誠長友佑都などの代理人を務める。しかし残念ながら、本書の内容は一般論であり、ネット上に書かれているようなもので、改めて新しい情報はありませんでした。ロベルト佃氏の仕事内容をもっと臨床感あふれる筆致で書かれたものを期待していたのですが。フィクションの形式をとらなくては難しいのでしょう。『ジャイキリ』あたりに期待しましょうかね。

サッカー代理人 (日文新書)

サッカー代理人 (日文新書)