ミステリを読む 専門書を語るブログ

「ほしいつ」です。専門書ときどき一般書の編集者で年間4~6冊出版しています。しかしここは海外ミステリが中心のブログです。

万歩書店ふたたび――「特集 夢の楽園「万歩書店」で遊ぼう!」『本の雑誌 382号』本の雑誌編集部,本の雑誌社,2015

 なんといっても特集の『夢の楽園「万歩書店」で遊ぼう!』ですよね。万歩書店には2007年9月にレンタカーで全部の店舗を回り、あまりのものすごさに酔ってしまいました。それから2回ほど本店に行ってます。仕事で岡山に出張したとき、夜しか時間がもてず、レンタカーも借りなかったものですから、調べてみると岡山駅の隣の駅からなら徒歩で行けそうなこと、その側にブックオフがあることから、駅からトボトボ歩いて行ったものです。平日の夜でしたら、私の他に誰も客がいませんでした。

 特集の内容はというと、編集部3名と古ツアさんの1泊2日の万歩書店ツアーの購入記、社長など関係者への取材、ライターの訪問記などで、万歩書店がどのように他の古本屋と異なるかが書かれていました。インタビュー記事では、万歩書店は意外と新しい古本屋であること、どうしてこのような巨大で雑多な店舗になったのか、その歴史が書かれていて面白かったのですね。

 でも、やっぱり店内滞在時間が短かったためか、雑多であることが少ないような気がしますね。また、店内の見取り図や写真など、もう少しビジュアルにしてもよいかも。これは断られたのかもしれませんが。今年もう一回訪れてみようかなあ、という気分になりました。

本の雑誌382号

本の雑誌382号