ミステリを読む 専門書を語るブログ

「ほしいつ」です。専門書ときどき一般書の編集者で年間4~6冊出版しています。しかしここは海外ミステリが中心のブログです。

『フリーランスがずっと安定して稼ぎ続ける47の方法』山田竜也、日本実業出版社、2018

 アマゾン検索で引っかかってタイトルだけで購入。著者はWebマーケティングを専門とする人で、サラリーマンを3年半だけでフリーランスとなっています。内容は著者の経験に基づいたフリーランスの指南書。この経験に基づいたというところがミソで、その点が説得力をもたせています。

 「得意分野は『自分のなかで平均よりも上のこと』でOK」「あなたのスキルでお客様の悩みや課題を解決することが仕事の本質」など、迷うこと、したほうがよいことなど基本的なスタンスから、ギャラの交渉まで書かれています。

 表現の仕方こそ異なりますが、先日の『仕事に能力は関係ない。ー 27歳無職からの大逆転仕事術』の内容と本質的には違いがないような気がします。

 しかし筆者が話したり資料を渡したりしてライターが書き上げたもののようで、内容に深みがないのが玉に瑕です。内容は正しいのだろうけど、否定的なことが書かれていないなど、いまいち表面をなでている感じがします。まあそうしないと出版できるほど文字量がたまらないだろうし、作者が時間がとれないだろうでしょうから、しょうがないか。

フリーランスがずっと安定して稼ぎ続ける47の方法

フリーランスがずっと安定して稼ぎ続ける47の方法