信長の時代にイエズス会宣教師ルイス・フロイスが、文化的なことから風俗的なことまで、ヨーロッパと日本と相違点をシンプルにまとめた資料的価値があるもので、拾い読みするだけでも面白いです。
たとえば「2 ヨーロッパ仁は大きな目を美しいとしている。日本人はそれをおそろしいものと考え、涙の出る部分の閉じているのを美しいとしている」(15頁より)、「1ヨーロッパでは未婚の女性の最高の栄誉と貴さは、貞操であり、またその純潔が犯されない貞潔さである。日本の女性は処女の純潔を少しも重んじていない。それを欠いても、名誉も失わなければ、結婚もできる」(39頁より)など。
- 作者: ルイス・フロイス,岡田章雄
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2012/03/17
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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