ミステリを読む 専門書を語るブログ

「ほしいつ」です。専門書ときどき一般書の編集者で年間4~6冊出版しています。しかしここは海外ミステリが中心のブログです。

「特集 ミステリが読みたい! 2013年版」『ミステリマガジン 2013年 01月号』2012――は試行錯誤中!

 早川書房の年間ベストミステリランキング本は、昨年までムックで出版されていましたが、今年から『ミステリマガジン』の1月号の特集となったようです。ムック以前に戻ったということですが、価格は千円台後半ではなく、いつもの『ミステリマガジン』と同じ920円でした。雑誌としてみれば、このような特集号で雑誌を初めて購入することで、読者数拡大が見込めるのですから良いことではないでしょうか。

 ベスト10は何となく小粒な印象。後世に影響を残すとか、映画化で一般まで人気が普及するなどはないような感じです。私の既読は『ローラ・フェイとの最後の会話』のみでした。すべての投票者のベスト10を紹介しているのはグッド。そうでなくてはなりません。

 面白いことに、各小説の内容・解説をフリーライターではなく、各出版社の担当者に依頼しているところ。謝礼あるいは原稿料を支払っているのでしょうけど、以前よりコストは少なくなっているでしょう。編集者も宣伝と思えば引き受けるでしょう。それにしても、「である調」と「ですます調」が混在しているけど、編集の方で統一しないものでしょうか?

 ところで、今年(昨年?)のリニューアルから、書体の級数を極端に落としてしまいましたが、もう少し大きくしてほしいですねえ。書籍単行本の文字の大きさは、昔は13級が主体でしたが、今は14級、15級は当たり前になり、16級も現れはじめているのですが。

ミステリマガジン 2013年 01月号 [雑誌]

ミステリマガジン 2013年 01月号 [雑誌]