ミステリを読む 専門書を語るブログ

「ほしいつ」です。専門書ときどき一般書の編集者で年間4~6冊出版しています。しかしここは海外ミステリが中心のブログです。

『職業としての「編集者」』片山一行、エイチアンドアイ、2015

 本書のカバーに『ビジネス書の「伝説」を超えられる!』と書かれている通り、主にビジネス書の編集のためのノウハウ本。私も広い意味でマニュアル本を編集しているので非常に勉強になりました。実はこういうノウハウは本を読んでも、あまり身につなないもので、本来はオン・ザ・ジョブ・トレーニングが必要なことです。

 本書を読んでいると片山氏の編集本を何冊か読んだことがあることがわかります。一つの疑問としては、営業については何もないのかな、と思いました。本の流通は書店だけではないでしょうから。

 また編集者像は一つではないということも言ってほしかったですね。それぞれ編集者としての強みは異なるのですから、その強みを押し出すことも大切なのではないかなと思います。

職業としての「編集者」

職業としての「編集者」