イギリスの1930年代にデビューしたミステリ作家レオ・ブルースのデビュー作。作風はイギリスミステリ黄金時代そのもので、シリアスではないユーモアミステリです。私は初読で、今までに読んだ中では、殺人をゲームとして扱っているという点で、バークリー、イネスに近い、というかそのものの感じがします。
本書はデビュー作であるためか、力のこもった解説でもあるとおり、密室、3人の名探偵による多重解決、どんでん返しなど探偵小説のお約束の要素がてんこ盛りで、パロディの一種となっており、それが皮肉となることに成功しています。というわけで、☆☆☆☆というところです。
- 作者: レオブルース,小林普
- 出版社/メーカー: 扶桑社
- 発売日: 2017/09/02
- メディア: 文庫
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