ミステリを読む 専門書を語るブログ

「ほしいつ」です。専門書ときどき一般書の編集者で年間4~6冊出版しています。しかしここは海外ミステリが中心のブログです。

『感じない男』

感じない男 (ちくま新書)

感じない男 (ちくま新書)

自分の性癖をここまでよく書けたなあと思います(○)。私でしたら,ネットのブログですら,書けないですからね。この論文の内容が正しいかどうかは分かりませんが,答えの一つではあるのではないでしょうか。こういうことを心理学者に書いて欲しいけれど,それは無理なんでしょうね。

 女性にミニスカの話をしてみると,かなりの女性が,私のセクシュアリティのツボを理解していないことに気づく。「男がミニスカに欲情するのはなぜだと思うか」と女性に聞くと,いちばん多い答えは,「ミニスカだと脚がきれいに見えるからでしょう。だからいいのよね」というものだ。もちろん,私も,細くて適度にふっくらとしたきれいな脚を見れば,いいなあと思う。しかしながら,それは私がミニスカに欲情するリアリティ(実感)とは別物である。「男と女のすれ違い」をいう言葉があるが,これなどは,思わすそう言ってしまいたくなる事例だ。

これは,冒頭15〜16頁からの引用ですが(本書においては重要な箇所ではありません),ここから始まり,著者は「自分はなぜ制服に惹かれるのか」「ロリコンはなぜ,少女に欲情するのか」など,解説していきます。とくに,男性がもつ「男のからだは汚い」という感覚については,私ももつだけに説得力がありました。