ミステリを読む 専門書を語るブログ

「ほしいつ」です。専門書ときどき一般書の編集者で年間4~6冊出版しています。しかしここは海外ミステリが中心のブログです。

『相棒 Season 7』「第6話 希望の終盤」

 将棋の龍馬戦の最終第七局の前日、その会場で挑戦者の西方が遺体で発見された。屋上から飛び降り自殺をしたらしい。その遺体発見中のテレビ放送を見ていた右京と薫の2人は捜査を始める。
 西方の死亡推定時間は午前0〜2時。西方が泊まっていた旅館の部屋を捜索したところ、部屋が荒らされ、指紋が拭き取られていた。そのなかで将棋台が不自然に移動されていた。何者かが何かを探していて部屋を荒らしたのではないか、そして他殺ではないかと疑った。さらに屋上に残された犯人の足跡をみると旅館のスリッパであり、警察は犯人を従業員かあるいは宿泊客であると疑いをもつ。
 前日の防犯カメラを調べたところ、西方の奨励会時代の同期の仲間であり、プロになることができず、現在真剣士である大野木が映っており、彼は西方を呼び出したという。そのために西方は前夜祭を抜け出していたらしい。西方と大野木の因縁を調べると、将棋新聞の記者の畑も絡んでいることが分かってきたのだが…。

 自殺かと思わせて、実は殺人だったという話は定番だけど、これは自殺を装った他殺かと思わせて、実は自殺だったという話で少しひねっている。しかし、どんでん返し度が弱く☆☆☆かな。