ミステリを読む 専門書を語るブログ

「ほしいつ」です。専門書ときどき一般書の編集者で年間4~6冊出版しています。しかしここは海外ミステリが中心のブログです。

『このミステリーがすごい! 2010年版』宝島社,2009

 海外ミステリ・ベスト20のうち、既読が『犬の力』『ユダヤ警官同盟』『メアリー-ケイト』、21位以下までみれば『幽霊の2/3』とまあまあ打率良く読んでいますね。今後は、『ミレニアム』『ソウル・コレクター』は文庫で、『バッド・モンキーズ』『泥棒は1ダース』『毒蛇の園』『フロム・ヘル』はそのうちに読むつもり。

 日本ミステリはベスト21位以下まで含めてもなし。今後は、『犬なら普通のこと』『粘膜蜥蜴』『密室殺人ゲーム2.0』を確実に読むつもり。他作品も読むと思いますが。

 内容は、「私の隠し玉」「座談会」「新人賞クロスレビュー」(これは初めてかな?)「私のBEST6」「我が社の隠し玉」「作品リスト」など定番のラインナップでよし。ただ、短編3つは必要ありませんでしが。作品の本格+ハードボイルド小説が少なくなったのが淋しい。

 ちなみに以下は、私の今年のベスト。印象に残ったものをアトランダムに。

『デス・コレクターズ』ジャック・カーリイ, 三角和代訳,文藝春秋、2005→2006
『処刑宣告』ローレンス・ブロック, 田口俊樹,二見書房,1996→2005
『幽霊の2/3』 ヘレン・マクロイ, 駒月雅子訳,東京創元社,1956→2009
『犬の力』ドン・ウィンズロウ, 東江一紀訳,角川書店,2005→2009
『闇の淵』レジナルド・ヒル,嵯峨静江訳,早川書房,1988→1991
『不思議な国の殺人』フレドリック・ブラウン, 船若敏郎訳,東京創元社,1950→1964
『斧』ドナルド・E・ウェストレイク, 木村二郎文藝春秋,1997→2001
『タンゴステップ』ヘニング・マンケル,柳沢由美子訳,東京創元社,2002→2008
都筑道夫 ポケミス全解説』都筑道夫,フリースタイル,2009
『さよなら,愛しい人』レイモンド・チャンドラー村上春樹訳,早川書房,2009
『フロスト気質 上・下』R・D・ウィングフィールド東京創元社,2008

このミステリーがすごい! 2010年版

このミステリーがすごい! 2010年版