ミステリを読む 専門書を語るブログ

「ほしいつ」です。専門書ときどき一般書の編集者で年間4~6冊出版しています。しかしここは海外ミステリが中心のブログです。

「特集 華麗なる転職!?」『本の雑誌348号』2012

 ちょっと古いけど、この号の特集の初っぱなが、「出版社求人広告徹底調査!」というもの。本の雑誌社のメンバーが鼎談をしているのですが、朝日新聞の毎週日曜日の求人広告は、現在でも常にチェックしている、と述べているのですが、これは私も同じで笑っちゃいました。そうなんですよね。わたしなんか、新卒から朝日新聞の求人広告で就職したものですから、それからずっとですよ。日曜日と月曜日の求人広告が異なるから、月曜日もチェックですよね。

 このような特集はもっとやってほしいものです。とくに歳をとった編集者がどのようになっているのかを知りたい。出版社に入社して編集部署に入ると部員は若い者が多く、年齢を重ねると他の部署に異動したり退職したりします。一方、編集プロダクションなどになると、20代を雇って身体を壊すとやめざるをえなく、経営者はその代わりの若者を雇うことにより、人件費を安く抑えて人材を回転させていきます。そのような辞めてしまった編集者はどこへ行くのでしょう。フリー編集者になっても厳しいだけだし……。わたしも体力が落ちてきて、新しい発想そのものも失われつつあり、次をどうするか考えているのですが……。

本の雑誌348号

本の雑誌348号