『犬の力』で傑作をものにしたウィンズロウの10作目の作品。『犬の力』よりは軽いタッチになっていますが、だらだらな文体のアメリカのベストセラー作品と異なり、普通と比較すればシンプルな文章、重いタッチでした。
62歳の老殺し屋フランキー・マシーンは、離婚した妻、娘、現在の恋人と平和な暮らしを過ごしていた。ある日、何ものかに殺されそうになったフランクは、家族関係者を遠くに避難させて、自らも姿を消し、自分を狙うものは誰か探し出すのだが……。
1人の殺し屋の一代記+マフィアが複雑に絡むスリラーで、自らの縄張り争いで殺し合うところなど、北野武の映画の『Brather』のようでした。☆☆☆★というところです。
- 作者: ドン・ウィンズロウ,東江 一紀
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2010/09/25
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