クックの最新刊。大学教授の妻が薬による自殺で発見された。しかし発見した大学教授の対応が不自然だったことから、検察は殺人と判断し、大学教授を訴える。本書は、その裁判の1日目から始まる。検察側は、大学教授が遺体発見時に落ち着いていたこと、遺書ではない文書、不倫をしていたこと状況証拠をあぶり出すのだが……。
クックは、内面を見せすぎる文体があまり好きではないけれど、シリーズでなく、ストーリーテリングが上手く、ページ数も手頃なので、ついつい新刊に手を出してしまいます。そして、本書のようなクックの選んだ結末は、妥当だけど驚きがちょっと物足りなかったかなというところで、☆☆☆★ですね。
- 作者: トマス・H.クック,Thomas H. Cook,村松潔
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2015/01/09
- メディア: 単行本
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