ミステリを読む 専門書を語るブログ

「ほしいつ」です。専門書ときどき一般書の編集者で年間4~6冊出版しています。しかしここは海外ミステリが中心のブログです。

『あなたを愛してから』デニス・ルヘイン、加賀山卓朗訳、ハヤカワ・ミステリ1933、2017、2018ーーいわゆるロマンス小説風サスペンスミステリなのだろうか

 ルヘインの新作ですが評判が良いようで、若い女性を主役にしていて、いわゆるロマンス小説風サスペンスミステリなのだろうか。あまりこういうのを読んだことがないからわからん、と思いつつ、『そしてミランダを殺す』と同じ雰囲気をもっている。このようなミステリが流行りなのか。そして何故だかわからないけど、わたしには相性がよくないらしい。

 第1部は失踪を探すストーリーでクックのような感じがして(そういえばクックの新作はもう出ないのだろうか?)、私には良かったのだけど、第2部、第3部となっていくにつれて、2回ほど「えっ? なにこれ?」と驚いたところはあったものの、無理な展開のため、第1部との関係はどうなっているのと思って、すべっているように感じてしまった。だた今どきアメリカで二重生活ができるのかという驚きはあった。というわけで、☆☆☆★というところです。

あなたを愛してから (ハヤカワ・ミステリ1933)

あなたを愛してから (ハヤカワ・ミステリ1933)