私が歳をとったせいだろうか、主人公に共感してしまって、連載の1回めから目を離せない作品。とともに、先読みをまったくさせてくれない作品。少々ずるい部分もあるけれど、読者に先を読ませないためには、こうすればよいという見本を見せてくれる。
40代の営業のサラリーマンの主人公・鳥栖哲雄は、ふとしたことから娘が半グレの男と付き合っているのを知ってしまって、思わず殺してしまう。鳥栖哲雄は必死になって死体を処理するが、半グレに仲間たちが殺された男がどこに消えてしまったか追うことになった。その一人が主人公に当たりをつけて探ってくる…。鳥栖哲雄は嗅ぎ回れても、必死に犯罪を隠蔽するのだが、目隠しされて拉致されてしまう。そして半グレどもに犯人を探してあげましょうと提案をし、半グレの一人を罠にかけるのだが…。
ずるいというのは、キャラクターたちが殺人の対処法や犯罪方法について詳しすぎるという点だけど、推理小説作家志望の主人公だったり、上昇志向が強い半グレだったり、犯罪グループだったり、設定をうまく活かしている。
これは原作者のチカラであるけれど、どうも作画の人がうまくそれを効果的に見せるように、ご都合主義のあらが見えないように処理している。ご都合主義というのは、主人公が綱渡りのように例えば盗撮などを行っているが、実際には一度くらいシュミレーションをしないとうまく扱えないだろうなどという点だ。そのご都合主義が鼻につく人がいるかもしれないけど、連載で読むぶんには気にならない。あまり評価を聞いたことがないので、このあたりで挙げておきたい。
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