ミステリを読む 専門書を語るブログ

「ほしいつ」です。専門書ときどき一般書の編集者で年間4~6冊出版しています。しかしここは海外ミステリが中心のブログです。

エッセイ

私立探偵小説が好きな理由

私は私立探偵小説が好きである。その理由は、どこから収入を得ているのか、財産をもっているのかにかかわらず、彼らがフリーランスだからである。何の権力を受けず、権力から自由に生きることを選択しているからである。 そういう点からみると、警察官はしょ…

『心を整える。 勝利をたぐり寄せるための56の習慣』長谷部誠、幻冬舎、2011

サッカー日本代表の長谷部選手の、あえていえばエッセイ集で、私はそのように読みました。ほとんどメインの内容は、タイトル通り、長谷部流の精神的自己啓発マニュアルエッセイなのですが、今までのスポーツ選手にはあまり見られない「心を整える」という視…

『勝つために戦え! 監督篇』押井守,徳間書店,2010

前作は読んでいないのですが、本書の続編が書店に新刊に並んでいて、少し読むとやけに面白いため、気軽に読めるインタビュー集として2冊を購入。押井氏がキャメロン、三池崇史、手塚治虫、ヴェンダース、北野武、ヒッチコックなどをテーマに映画監督論を語…

『本のお口よごしですが』出久根達郎,講談社文庫,1994

ご存じ古本屋主人の名エッセイ集。少し軽いエッセイを読みたいと手にとったのですが、うーん、100以上ある単文がそれぞれ軽そうに見えて渋みのあるエピソードで読み飛ばすことができず、時間がかかってしまいました。 そのなかの「予言」というタイトルの寺…

『思い出を切りぬくとき』萩尾望都,河出書房新社,1998→2009

萩尾望都氏のたった1つのエッセイ集。先日、私が知っている中で、もっとも文芸的に素晴らしい少女マンガって何だろうと考えていんですけど、結局選んだのが、『トーマの心臓』と『日出処の天子』と『風と木の詩』の3つ。このエッセイでは、その『トーマ』…

『漫画ノート』いしかわじゅん,バジリコ,2008

マンガ家いしかわじゅんの漫画に関するエッセイ集。前作『漫画の時間』の12年ぶりの続編ということで,A5判,430ページ強,2段組の大著。といっても,一つ一つのエッセイそのものが短く,どこからでも,さくさく読むことができる。ときには物足りないと感じ…

『ミステリ百科事典』文春文庫,間 羊太郎,文藝春秋,2005-11(○)

ミステリ百科事典 (文春文庫)作者: 間羊太郎出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2005/11/10メディア: 文庫購入: 9人 クリック: 30回この商品を含むブログ (27件) を見る このようなエッセイを書ける人ってどのような人なんでしょう? 驚異的な記憶力を持って…

『古本マニア雑学ノート―人生に大切なことはすべて古本屋で学んだ』唐沢俊一,ダイヤモンド社,1996-03(○)

古本マニア雑学ノート―人生に大切なことはすべて古本屋で学んだ作者: 唐沢俊一出版社/メーカー: ダイヤモンド社発売日: 1996/03メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (17件) を見る 昔,古本屋になってもよいなあ,と思っていた私にとって,…

『なぜ「話」は通じないのか―コミュニケーションの不自由論』仲正昌樹,晶文社,2005-06(○)

なぜ「話」は通じないのか―コミュニケーションの不自由論作者: 仲正昌樹出版社/メーカー: 晶文社発売日: 2005/06/25メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 40回この商品を含むブログ (54件) を見る タイトルに惹かれて手にとったエッセイ。惹かれた理由は,私…

『キミは他人に鼻毛が出てますよと言えるか』北尾 トロ,幻冬舎,2006-06(○)

キミは他人に鼻毛が出てますよと言えるか (幻冬舎文庫)作者: 北尾トロ出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2006/06メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 11回この商品を含むブログ (41件) を見る 前々から,やってみたかったけど,できなかったことを,やってみた…