- 作者: 荷宮和子
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2003/12
- メディア: 新書
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まあ,エッセイですよね。それでも,このような言説が嫌な人々が多いんでしょう。そういう人は,著者の最も乗せられてしまったんでしょうね。いわゆる「釣り」というやつでしょう。『無教養な田舎もの』という言葉の使い方など,それを表していますよね。
本書は,いわゆる2ちゃんねるに表出されることから判断される若者論(なんですか?)。あまりにも著者の印象で語られていることが多いため,批判はたくさんあるのでしょうか,それでもネット掲示板の一面を語っていると思います。
わたしは,2ちゃんねるに書き込むことはほとんどありません。ROMしているだけなんですけど,常々不思議に思っていたことに,あの罵詈雑言を書く人っていうのはどんな人なんだろう,というのがありました。
いろいろ考えたんですけど,結局,暇な人だからと自分の中で結論づけました。というのは,さまざまな立場の人がいて,○○な人としても,きっぱりした結論はないだろう,と判断したわけです。手軽に書き込みしているだけなのかも知れませんし。
そういうなかに著者は,「在日ではなく,女ではなく,低学歴ではないものの,しかし低所得な人間」ではないかと,『インポ』に類するような言葉を用いて,類推しています。その正否はともかくですが。