ミステリを読む 専門書を語るブログ

「ほしいつ」です。専門書ときどき一般書の編集者で年間4~6冊出版しています。しかしここは海外ミステリが中心のブログです。

『脳のなかの幽霊、ふたたび―見えてきた心のしくみ』

脳のなかの幽霊、ふたたび 見えてきた心のしくみ

脳のなかの幽霊、ふたたび 見えてきた心のしくみ

本書は,頭部に外傷を受けた患者にときどき見られる妄想で,自分がよく知っている人(たとえば自分の母親)を偽者だと言い始める妄想であるカプグラ症候群,自分は死んでいると言い始める障害であるコタール症候群,2つ以上の感覚が入り交じる共感覚などの現象を通して,脳の働きはどのようになっているかを語っています。
とくに,「美」をどうして感じるのか,どのようなものを「美」をとらえるのかを法則を用いて解説しているところが面白いですね。