未だに私にとっては森見氏は『夜は短し歩けよ乙女』の著者で、本作は日本ファンタジーノベル大賞を受賞したデビュー作。『夜は…』は非常に愉しんだので、他の作品も辿って読むつもりだったのが、どういうわけかこれまで時間が空いてしまいました。
主人公は京都にひとり暮らしをする休学中の5回生の大学生である「私」。3回生のときまで女っ気がなしだった。水尾さんという恋人ができたのだが袖にされてしまった。私は水尾さん研究をしていたのだが拒否されてしまったのだ。それからはこっそり水尾さん研究を続けてきたのだが、ある日、見知らぬ男に「これ以上、彼女につきまとったら警察を呼ぶ」と警告されてしまった……。
というような、一体何でファンタジーノベル大賞を受傷したのか分からない、ある種の青春小説でした。このような小説は20歳ぐらいに読んだら熱を入れあげていたでしょう。
- 作者: 森見登美彦
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2006/06/01
- メディア: 文庫
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