ミステリを読む 専門書を語るブログ

「ほしいつ」です。専門書ときどき一般書の編集者で年間4~6冊出版しています。しかしここは海外ミステリが中心のブログです。

『雑談力が上がる話し方―30秒でうちとける会話のルール』齋藤孝,ダイヤモンド社,2010

 自分がコミュ障なので少し役に立てばいいなあと思ったこと、発行から少し時を過ぎてベストセラーになった理由を知りたかったことから手に取りました。

 ベストセラーになった理由としては、うまく時代とマッチしたことでしょうか。斉藤先生としては、たくさんある著作の中の一つで、これほどヒットするとは思わなかったでしょう。雑談をもっとポジティブにしようという発想転換があるのみで、内容そのものはそんなに難しいものではありませんでしたし。改めて読まされると、当たり前だよなと感じることで。

 これって、単行本ですから、組み版や用紙も自由に調整できるから、一冊として成り立っているとかもしれませんが、文庫にしたら文字量が少なくて、かなり薄くなってしまうのではないでしょうか。私もそのような本を作りました。単行本では気がつかないのですが、文庫になったらこんなに薄くなってしまうのかよ、と思いましたからねえ。文字を大きくしたようですが、無駄でしたし。でも、まだまだビジネス書として展開しないならば、教育書として転換すれば、第2弾、第3弾まで作ることができそう。依頼してみたいですね。

雑談力が上がる話し方―30秒でうちとける会話のルール

雑談力が上がる話し方―30秒でうちとける会話のルール