ミステリを読む 専門書を語るブログ

「ほしいつ」です。専門書ときどき一般書の編集者で年間4~6冊出版しています。しかしここは海外ミステリが中心のブログです。

『爆走社長の天国と地獄―大分トリニータv.s.溝畑宏』木村元彦,小学館新書,2010,2017ーーやはり間違っていたのではないだろうか?

 一言でいえば傑作です。Jリーグに興味をもっている人には必読というか、一気に読まされてしまうだろうと思います。

 読んでいて始終感じたのは、やっぱり溝畑氏のやり方は間違っていたのではないだろうか、という問題というか、違和感です。

 「物事」を成し遂げるために、このようなやり方があるのもわかるし、やってしまうのもわかります。そしてそれを評価する人も、評価しない人も、利用している人も、嫉妬している人もいることがわかります。ネガティブな結果を招く可能性が高いのだから、説明しなかったでしょうか。

 とまあ、いろいろ考えさせるノンフィクションです。