辻真先氏の謎解きミステリ。2009年度「本格ミステリ大賞」受賞作で、2009年「このミステリーがすごい!」第3位、2009年「本格ミステリ・ベスト10」第3位。
タイトルは「他者にその存在さえ知られない罪を/完全犯罪と呼ぶ/では/他者にその存在さえ知られない恋は/完全恋愛と呼ばれるべきか?」(p3より)という遊び心から。
柳楽糺(なぎらただす)という洋画界の巨星の子どものころから死まで起こった3つの殺人事件の物語。
謎と伏線が交互に複雑に織り込まれていて、非常にリーダビリティが高く一気に読み通すことができました。謎そのものは半分はわかり、半分は外れ。というわけで、☆☆☆★というところです。
でも、内容を十分に理解できなかった気がします。「あれ、これで終わり? 第1の犯人が捕まっていないじゃん」と、第1の犯罪の逮捕された犯人は最後まで誤認逮捕だと思っていましたからね。
- 作者: 牧薩次
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2011/03/04
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 21回
- この商品を含むブログ (13件) を見る