京極夏彦氏の京極堂シリーズ(昔は「百鬼夜行シリーズ」ではなく、そういっていたはずだ)の17年ぶりの新作。相も変わらず分厚い新書を必死こいて時間がない中読みました。
最初『姑獲鳥の夏』から『絡新婦の理』まで、すべて傑作だったので、とんでもない天才がいて、今後末恐ろしいと思っていたのですが、京極氏も他の天才たちと変わらず、それからは普通になったので安心したものです。京極氏の作品は最近は面白くないんですが…。
本作は、そのような流れで言いますと、まあ普通でした。やっぱりキャラクター数が多すぎるんですよね。本作も京極堂シリーズのオールスタープロジェクトといった感じでしたが、別に本作に必要ないというキャラクターがいましたしね。またシリーズの特徴とっても良い憑き物落としの要素もあまり多くない。ミステリ的トリックも弱い。というわけで、☆☆☆★といったところです。