ミステリを読む 専門書を語るブログ

「ほしいつ」です。専門書ときどき一般書の編集者で年間4~6冊出版しています。しかしここは海外ミステリが中心のブログです。

『透明人間は密室に潜む』阿津川辰海,光文社,2020ーー読者を選ぶ作品

『ハヤカワミステリマガジン ミステリが読みたい! 2021年度版』で3位,『このミステリーがすごい!2021年度版』で2位の作品で,かなり期待したましたが,めちゃくくちゃ読者を選ぶ作品でした。そして私はその対象者ではありませんでした。

 中編が4篇収録されており「透明人間は密室に潜む」がSFミステリ,「六人の熱狂する日本人」がコメディの法廷物,「盗聴された殺人」が聴覚探偵が活躍する推理物,「第13号船室からの脱出」が脱出ゲーム物で,それぞれ趣きが異なる。しかし,あまりにもストーリーが複雑で内容を十全に読み取ることができませんした。というわけで,評価はなしです。 

透明人間は密室に潜む

透明人間は密室に潜む